活動記録
プロジェクト
B.LEAGUE 2部で活躍するプロバスケットボールチーム。定員2,700人のロートアリーナ奈良を観客で埋めるには?
タイムテーブル
9:00-フィールドワーク 15:00-提案に向けたワーク 16:00-プレゼンテーション 17:00 解散 |
この日は、チームごとに企業の現場を訪問するフィールドワークを実施。
その後はBONCHIへ戻り、フィールドワークにより「わかったこと」をもとに、「これからのこと」をまとめていきます。
事務所へ
バンビシャス奈良チームは、9時に近鉄奈良駅前で集合。
はじめに向かったのはバンビシャス奈良の事務所。迎えてくれたのは、野間口さん。
さっそく参加者のかわかみさんが質問をします。
「情報発信について教えてください。SNSのフォロワー数はどのように推移していますか?」
質問に答える野間口さん。
「増加傾向にはありますが、まだ手が回りきっていないところ。まだまだ活用の余地があると思います」
ここで、市役所職員の河邑(かわむら)さん。自身がバンビシャス奈良のファンということもあり、バンビシャスチームを担当しています。
「ユーザー目線での情報発信が増えるといいなあ。たとえばInstagram。選手をかっこよく魅せる投稿はあるけれど、“会場での体験”がまだまだ伝わっていない印象です」
バンビシャス奈良のホームゲームには、バスケットボールの枠に収まらない楽しみが盛りだくさんあります。
たとえば、2,000円以上グッズを購入した人が先着で参加できる「フリースローチャレンジ」。オフィシャルダンスチーム「BamVenus」のパフォーマンス。あるいは、地域の子どもたちのダンス発表や地域のパフォーマー団体の演技披露など。
メンターの田島さんも続ける。
「Youtubeを見ていたら、たまたまBリーグ所属チームの動画が流れてきたんです。内容は『外国人選手が、日本語がどれだけ上手になったか』を紹介するものでした。これがおもしろいんですよ。バスケットボールをぜんぜん知らない人が興味を持つきっかけになりそう」
そして、もう一人の参加者のふじたさん。
「観客数が冬場に減少するのは、なぜでしょうか?」
野間口さんはこう答える。
「年間60試合を行ううち、30試合前後の観客数が減少するんです。原因は、シーズンが中盤に差しかかり、中だるみすること。もう一つの原因は寒さ。飲食店や観光業も2月は閑散期ですよね」
「だけどバスケットボールは、天候に左右されないアリーナで楽しめるもの。他のスポーツより快適なんですけどね」
ここで驚いた様子のふじたさん。
「そっか、バスケットボールって室内で観戦できますね。わたしはそういうことも知りませんでした」
ロートアリーナへ
午後からはロートアリーナへ。
残暑が厳しい日でしたが、アリーナは涼しく快適な空間に包まれていました。
サムさんからはこんな意見も。
「バンビシャス奈良は、未来のバスケットボールファンが増えるよう、小学生向けの取り組みにも力を入れていますよね。でも、まちなかで子どもがバスケットボールをできる場所って限られています。試合後に、ロートアリーナを子どもに開放してもらえたらいいのにな。B1リーグ所属のシーホース三河では行われている取り組みです」
発表
その後はBONCHIへ戻り、フィールドワークにより「わかったこと」をもとに、「これからのこと」をまとめていきます。
そして、最後に発表を行いました。
わかったこと
これまでバスケットボールとの接点がまったくなかったというふじたさんは、こう話します。
そもそもの話で、わたしは「バスケットボールを観戦できること」を知りませんでした。「近鉄奈良からバスで行けるんだ」「席によっては2,000円以下でチケットが買えるんだ」「バスケットボールに限らない体験ができるんだ」と、すべてが発見でした! |
これからのこと
「奈良県のファミリー層を中心に平均動員数を1,000名増やす」ことをプロジェクト目標に設定します ・メインターゲットの設定 具体的には、まだ試合を観たことのない「小学生のお子さんを持つお母さん」をメインターゲットにします。カスタマージャーニーを想定し、タッチポイントを見極めます。 ・SNSの運用 チケットの売上げを増やしていきます。そのために必要なことは発信力向上です。規模感の近い「愛媛オレンジバイキングス」をはじめ、事例を集めていきたいです |
参加者やメンターからの質問
Q.男性はターゲットではないんですか? A.チケット購入者は、女性が若干多いんです。ファミリー層も、お母さんがチケットをまとめて買っています。なので、女性をメインターゲットにします |
第2回目は10/6です。
(編集・撮影 大越はじめ)