
プロジェクト
奈良の伝統工芸である墨。7代目・長野 睦さんとともに、新たな墨の使い道と伝え方を提案します。
9/3のスケジュール
10:00-前回のふりかえり
10:10-ゲストトーク:伊川 健一さん(健一自然農園)
11:10-チームごとのワーク
12:40-チームごとの発表
13:00 解散

オンライン開催となる第2回目は、チームごとの「前回のふりかえり」からはじまります。
続いてゲストトーク。お茶を軸としてコスメのものづくり、教育と幅広い事業を営んでいる健一自然農園の伊川 健一さんから「ふかい根っこから咲かせる自分色事業創造」をテーマに話をうかがいました。
「事業の根っこがふかいほど、人からも共感の得やすい事業をつくっていくことができます。中学生の時に、おじいちゃんが亡くなったんです。自分の握りしめているおじいちゃんの手がだんだんと固くなっていった……そのときに自分の人生を考えたことが根っこなんです。」
オリジナルのワークシートを用いて、参加者たちも自身の根っこを掘り下げた後は、チームごとのワーク。メンターをまじえて、プロジェクトを進めていきます。
チームごとのワーク

前回のフィールドワークの余韻が冷めやらぬうちに、企画書をつくったのが参加者の「おかみ」さん。
そこには、次のように書かれていました。
1年目 | 2年目 | 3年目 |
---|---|---|
既存の商品の販路拡大 | オリジナルの墨の制作推進 | 奈良墨を含む工芸品を国内外へ |
「企画書を叩き台に、3年くらいのスパンで、事業計画を組み立てていけたらと思うんです。今年度は、すでにある商品の販路を開拓していきます。つづけて、来年度以降は商品の開発も視野に入れていけたら。」
墨の設置場所
では、墨の販路をどのように切り拓いていくのか。墨をどこに置けたら、インパクトがあるか?
設置場所のリサーチを行ったのが、かながわさんです。

かながわさんから候補として上がったのは、観光客が多く訪れるお土産屋さんや、奈良県内に約100箇所もあるという観光案内所。
しかし、メンターの田島さんからは「ならわいで取り組みたい『あらたな墨の伝え方』の提案にはなっていないのでは?」という指摘がありました。
チームの議論は、「売る」という表層的な話に終始しているようにも見受けられます。
インバウンドと墨
また、ゆうほさんは海外から訪れる観光客数の発表がありました。

奈良県は、47都道府県中で、第5位とのこと。また、書道文化は、日本だけでなく、中国経由で韓国や台湾、モンゴル、ベトナムにもあることがわかりました。
そこで、「書く」にとどまらない墨の用途提案に力を入れたいという話に。
香りや色といったアプローチを考えることになりました。
発表
3ヶ年の事業計画を立て、じっくりと伴走していけたらと考えています。 1年目となる2023年は、今ある商品を組み合わせた“アソート”を商品開発することで、新しい価値を提案できないか。海外から訪れた人向けに、9月中に販売を試せたらと考えています。 |
TOMOSUの中島さんから
アソートにすることで、新たにどういう価値が生まれていくのでしょうか?その点はじっくり考えてほしいところです。 |
発表を終えると、今後の動きを確認しました。9/23、24、25とワークショップ開催のため、錦光園の長野さんが、東京に滞在予定。チームのみんなで、長野さんと会うことになりました。
第3回目は9/23です。