ならわい2022

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第1回目 清澄の里 粟のフィールドワーク

プロジェクト

大和伝統野菜を受け継ぐ農家レストラン「粟 清澄の里」。 ここで、種から育てる母の味「藁灰こんにゃく」を、顔の見える人たちに届けるパッケージ・リーフレット制作に取り組みます。

10/16のスケジュール

10:00-チームごとのフィールドワーク

15:00-ふりかえりと発表

17:00 解散

この日は、チームごとに企業の現場を訪問するフィールドワークを実施。

その後はBONCHIへ戻り、フィールドワークにより「わかったこと」をもとに、「これからのこと」をまとめていきます。

清澄の里 粟へ

藁灰こんにゃくの味や背景に出会うため、清澄の里 粟を訪ねた参加者たち。

まずは、こんにゃく畑へ。

ここでは、こんにゃく芋の収穫を体験。参加者の一人が、畑におそるおそるシャベルを入れると……

小さな小さなこんにゃく芋が穫れました。

続けて、清澄の里 粟の店内へ。

こちらのお店は、三浦雅之さんと陽子さんが中心となり、野菜の収穫から、調理、料理の提供までを行っています。

「今日は、58種類の野菜を召し上がっていただきます。」と雅之さん。

58種類の野菜……?!と動揺を隠せない参加者一同。

驚くのは、数だけではありません。

店内を見渡すと、見たこともない野菜の数々。「これは本当に野菜?」「自然のことってすごいですね……」「かわいい……」参加者の口から、思い思いの声が漏れます。

「ヘビウリ、味間芋、赤キャベツ、ひらたけ、レッドムーン、ロロン、地きゅうり、エリンギ、ヴィオラの花、花オクラ、つるむらさきの花、スターディビッド(オクラ)、ほっこりひめ、紫ケール……」

料理が運ばれてくるたび、三浦さんの口からはまるでお経のように野菜の名前が流れます。それを、忘れまいと必死にメモする参加者たち。

そして、ついに実食です。

「かぼちゃがむちゃくちゃ甘い…おいしいなあ…これ。ぜんぶ一瞬でなくなってしまった。」「味がすごいしっかりしてます。」「すごいきのこの味…!」「普段食べている野菜と全然違う……」「おいしい、濃ゆい。」「野菜でお腹いっぱいになりますね……」

藁灰こんにゃく

そして、待望の「藁灰こんにゃく」です。

ここで、参加者が収穫したこんにゃく芋を見せると「3、4年育てると、ここまで大きくなるんですよ」と雅之さん。

その重さは、ゆうに1キロ以上ありました。この大きなこんにゃく芋からは、30個の藁灰こんにゃくができるそうです。

まずは、藁灰こんにゃくを刺身でいただきます。

口に運ぶと「あれ?」と戸惑う参加者一同。

こんにゃく特有の臭いが全くないし、食感はまるで水を噛むよう。

「……こんにゃくってこんな味だった?」

戸惑いを引きずったまま、吉野葛のあんかけをいただきます。

火にかけたこんにゃくは、全く違う表情を見せてくれました。まるで山の肉といった歯応え。

ここで、窓の外からコンコン、という音が。

ふりかえると、なんとヤギさんがいました。そう、彼の名前はペーターくん。清澄の里 粟のアイコンとして、お客さんに親しまれています。

彼は器用にも、自ら引き戸を開けてポーズを決めてくれました。

ここで雅之さんが、「こんにゃくには、ペーターくんが欠かせないんです。」といいます。どうしてでしょうか?

「清澄の里 粟では、化学農薬や化学肥料を使用していません。ペーターくんのうんちを発酵させた堆肥(たいひ)が、肥料となっているんです。」

発表

藁灰こんにゃくをいただいたことで、「こんにゃく観」が180度変わってしまった様子の粟チーム。

興奮冷めやらぬまま、発表をしてくれました。

わかったこと

「今まで食べていたこんにゃくって……」というのが、素直な感想です!

こんにゃく特有の匂いが苦手な人もいると思います。その原因は、食品添加物の水酸化カルシウムによるアミン。粟のこんにゃくはいやな匂いがしませんし、食感も違います。

ちなみに、こんにゃく芋と藁灰からつくるこんにゃくは、日本全国でも3ヶ所ほどでしか行われていないとても貴重なものだそうです。

また、美味しさの背景にあるこんにゃく芋のストーリーも、陽子さんからうかがうことができました。

これからのこと

陽子さんの思いやストーリーを紹介するリーフレットやパッケージを制作します。第2回(10/30)までにリーフレットに掲載するレシピを、第3回(11/13)までにデザインの方向性を固めたいです。

第2回目は10/30です。

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