ならわい2022

TOP ならわい2022 第3回目 岡井麻布商店

第3回目 岡井麻布商店

プロジェクト

奈良の伝統的工芸品である「奈良晒」を製造する株式会社岡井麻布商店。6代目・岡井大祐さんとともに、「麻のあるライフスタイル」につながるサービスを考えます。

11/13のスケジュール

14:00-前回のふりかえり

14:10-ゲストトーク:森 麻理子さん(森奈良漬店)

15:10-チームごとのワーク

16:40-チームごとの発表

17:00 解散

オンライン開催となる第3回目は、チェックインとしてチームごとに「前回のふりかえり」を行ったのち、ゲストトーク。森奈良漬店の森 麻理子さんから話をうかがいました。

その後は、チームごとのワーク。メンターをまじえて、プロジェクトを進めていきます。

チームごとのワーク

この日の目標は、ならわいで取り組むプロジェクトの方向性を明確にすること。

3人の参加者が「医・食・住」というそれぞれの専門分野から商品案を出し合っていく岡井麻布商店チーム。

靴下からフードカバーまで幅広いアイデアが出てきました。

多様な商品案をどのようにまとめていくのか。

そこで、メンターの田島さんから提案がありました。

「『どんな人にどんな価値を届けたいのか』を考えましょう。」

コンセプトの設定

話し合いを重ね、大切にしたい2つのキーワードを固めました。

まずは、「麻のアイデンティティ」。

「手織り麻のアイテムは、手織り麻のやさしくてやわらかい風合いが印象的でした。毎日忙しく生活している人も、ふと麻に触れることで指先から感覚に意識を向けてもらえる。そんな可能性があると思います。」

もう一つは「岡井大祐さんのアイデンティティ」です。

「地域のつくり手たちとつながり、商品を開発する岡井さんの姿が印象的でした。ものづくりのプロセスにも取り入れたいです。」

そこから、「暮らしに手間を取り戻すツールとしての麻」というコンセプトが浮かんできました。

商品開発

「おつかれさまです〜!」

ここでサプライズゲストが現れました。

運営事務局が控えているBONCHIへ、岡井麻布商店の岡井大祐さんが駆けつけてくれました。

そこで参加者の村井さんからは、商品開発の打診がありました。

村井さん「麻の手袋をつくれませんか?」

岡井さん「麻の手袋?」

村井さん「僕は医師をしています。医療現場では、手荒れを防ぐため、滅菌した麻の手袋を利用することがあります。」

岡井さん「麻だと収縮性がないと思うのだけれど……」

村井さん「収縮性はいりません。手荒れに悩む人が就寝時につける『美容手袋』をつくりたくて。」

岡井さん「美容?20年近く麻の商品開発をしてきたけれど、『美容』という視点はなかったな……!新しい視点です!」

村井さん「同じく『美容靴下』も考えられると思うんです。」

岡井さん「村井さんの視点、面白いなあ。」

村井さん「麻に奈良の漢方や薬草の成分を染み込ませることも考えられませんか?」

岡井さん「……!面白い。技術的にも問題はないと思いますよ。」

発表

3人の専門領域である医食住の観点から、2つのキーワードを大切にしながら、商品のアイデア出しを進めました。10以上の商品案が出揃ったところで「どうやってまとめていく?」「コンセプトが必要だね」と。

そこで浮かんできたのは「暮らしに手間を取り戻すツールとしての麻」でした。

「時短」のためのツールは色々ある中で、「手間」に価値を見出せないかな。それをどんな人が求めるんだろう?と考えています。

11/18に東京で集まって話しあうという岡井麻布商店チーム。3人の専門性をどのように融合していくのでしょうか。

第4回目(中間発表)は12/10です。

開催レポート一覧に戻る