ならわい2023

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第2回目 ペーパル

プロジェクト

廃棄食料から生まれたアップサイクルペーパー。取締役の矢田 和也さんと商品企画に取り組んでいきます。

9/3のスケジュール

10:00-前回のふりかえり
10:10-ゲストトーク:伊川 健一さん(健一自然農園)
11:10-チームごとのワーク
12:40-チームごとの発表
13:00 解散

オンライン開催となる第2回目は、チームごとの「前回のふりかえり」からはじまります。

続いてゲストトーク。お茶を軸としてコスメのものづくり、教育と幅広い事業を営んでいる健一自然農園の伊川 健一さんから「ふかい根っこから咲かせる自分色事業創造」をテーマに話をうかがいました。

「事業の根っこがふかいほど、人からも共感の得やすい事業をつくっていくことができます。中学生の時に、おじいちゃんが亡くなったんです。自分の握りしめているおじいちゃんの手がだんだんと固くなっていった……そのときに自分の人生を考えたことが根っこなんです。」

オリジナルのワークシートを用いて、参加者たちも自身の根っこを掘り下げた後は、チームごとのワーク。メンターをまじえて、プロジェクトを進めていきます。

チームごとのワーク

ペーパルチームは、「アップサイクルペーパーの素材をあらたに考える」「kome-kamiを活用した紙製品を考える」という2つの方向性で新規事業を考えています。

素材をあらたに考える

ワークがはじまるやいなや「ぼくからいいですか?」と勢いよく切り出したつぼねさん。

アップサイクルペーパーの素材となりそうな農産物を、生産量ベースで調べました。

「生産量の多いこむぎ、大豆、りんご、いも、乳製品などの農産物は、廃棄に関する困りごとも多いのではないでしょうか?」

そして、おかむらさん。やや興奮気味に、こう話してくれました。

「フィールドワークでペーパルさんを訪ねてから、ずっとアップサイクルペーパーの素材を探しています。」

「東京で開かれていた展示会を訪ねると、生地、植物、プラスチックと色々な素材の可能性が見えてきました。」

「会場に、くつしたメーカーさんもいたんです。『生産工程で発生する繊維くずをどうにかしたい。』というお話を聞いて。奈良県は、靴下の生産量が全国一位。ならわいにうってつけなんじゃないかと思いました」

紙製品を考える

また、レイカさんからはアップサイクルペーパーを用いたプロダクトのアイデアが上がってきました。

3人が発表を終えたところで、メンターの佐藤さん。

「素材に関して、つぼねさんは、フードロスという視点からのアプローチですね。一方のおかむらさんは“くつした”に着目しました。奈良の一大産業ですね。スケールを考えると、一社の靴下メーカーに留まることなく、くつした産業から出る繊維くずの活用を考えても面白そうですね。」

2人のやりとりは続きます。

おかむらさん

「それから、伊川さんのゲストトーク。タイミングが絶妙でした!ほんとうに今日聞けてよかった……商品をつくる上でストーリーの大事さが身に沁みました。」

佐藤さん

「ストーリーの視点で考えると、こういう商品も考えられそうですよ。アパレルブランドから出る繊維くずをアップサイクルした紙を開発して、衣類収納ケースをつくる。あるいは、ショップの紙袋やタグに採用することでブランディングにつなげる。」

おかむらさん

「なるほど!」

発表

引き続き、チームとして2つの軸で考えていくことになりました。

①紙に混ぜてアップサイクルする素材を考える

②kome-kamiを活用した製品を考える

メンター・田島さんからの質問

「アップサイクルペーパーの素材については、いくらでもアイデアが出てくると思うんです。そこで、『奈良』とか『社会課題解決』といった素材の軸を考えてはどうでしょう?」

「ゲストの伊川さんから『根っこを深掘りすることが、人の共感を生むストーリーにつながる』という話がありました。ぜひ、その視点を活かして製品化につなげていただけたら。」

チームからの答え

田島さんの話に深くうなづいたのが、おかむらさんでした。

「奈良県が生産量全国1位を誇るくつした。その繊維くずをアップサイクルするアイデアを考えています。ストーリーの力強さにくわえ、物流におけるCO2排出量削減にもつながるんじゃないかと考えています。」

第3回目は9/23です。

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